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→ Q1 : 急な熱はどうしたら良いでしょう?
→ Q2 : 吐き気、下痢のときはどうしたらよいでしょう?
→ Q3 : 咳が出て苦しい、ぜーぜーする、どうしたら良いでしょう?
→ Q4 : 救急車をよぶのは、どんなとき?
→ Q5 : 漢方はどのようにして処方しているのですか?
→ Q6 : 鍼,灸はどのような治療をするのですか?また費用は?
→ Q7 : 血圧が高い、薬をのむように言われたが、血圧の薬は一生のみ続けなければならないのですか?飲みたくないのですが。
→ Q8 : 糖尿病といわれました。薬を飲んで食事も気をつけているのに良くなりません。どうしたらよいでしょう?
→ Q9 : 高脂血症です。食生活はかわらないのに何故でしょう?
→ Q10 : 肥満といわれたのですが。
→ Q11 : 正常値とは?
→ Q12 : 薬の副作用が心配で、薬を飲みたくない。
→ Q13 : 医者により言うことが違う。

Q1 : 急な熱はどうしたら良いでしょう?

A1 : 熱の場合は、元気で寒気などあるけれど、吐き気もなく、呼んでも答えないとかなければとりあえず熱さましの薬があれば飲んでください。すぐ医者に行き待合室で辛い思いをして待つより、静かにして自宅で横になっていたほうが良いことがあります。そのためには、家に常備薬をおいていたほうが良いと思います。医者にかかったときにもらった熱さましや、市販の薬でも良いと思います。湿布薬があれば額、首の後ろ、両脇、足首などに張ると楽になったりします。でも、熱がさがらない、咳、鼻水がでる、という場合は電話して受診ください。具合の悪い方をできるだけ早く診察してお待たせしたくないのです。

Q2 : 吐き気、下痢のときはどうしたらよいでしょう?

A2 : 原因が食べ物だと、はっきりしている場合は出してしまったほうが、良いこともありますが、でも辛いですね。これも、常備薬があれば、少しの水でゆっくり飲んで暖かくして、膝をまげ横むきで休んでじっとしていてください。洗面器をそばにおいて。トイレに行くのも辛いときがありますが、暖かくしていてください。少し落ち着いてから医者にかかっても大丈夫なことが多いのですが、症状の強い時、呼びかけてもぼーっとしている、熱が高くなってきたというような場合は医者に早くかかったほうが良いこともあります。

Q3 : 咳が出て苦しい、ぜーぜーする、どうしたら良いでしょう?

A3 : 苦しいときは早めに医者にかかったほうが良いでしょう。休みの時も休日診療所、夜も夜間救急診療所がありますので、利用してください。でも、それまでの時間は起きて座りベッド、座布団を重ねてよりかかり、水 分は少しずつとってください。ぜーぜーでも心臓と肺の場合があるので医者にかかることです。

Q4 : 救急車をよぶのは、どんなとき?

A4 : いろいろな症状があり、一言ではいえませんが、上の症状のひどいときや、手足が利かない、動けない、意識がない、けいれんが続いている、痛みがひどくじっとしていても良くならない、苦しい、転んで動けないなどでしょうか?もしどうしてよいのかわからなければ、当院の留守番電話に伝言をいれていただければ連絡のつく範囲でお答えします。でも、救急車はそのためにあるので、利用して良いと思います。

Q5 : 漢方はどのようにして処方しているのですか?

A5 : 漢方薬は煎じ薬が一番です。なぜなら一人一人にあった薬を処方できるからです。でも煎じるのも面倒であったり匂いがつよかったりして飲みづらい場合もあり、私はエキス剤、つまり顆粒、散剤、また錠剤、カプセ ルなどを処方しています。漢方薬は昔からさまざまな人が経験の積み重ねでつくられてきました。でも昔は血圧もはかれず、採血検査もできませんでした。でも、今はさまざまなことが重なりあっておりその意味では使いかたも昔よりむづかしくなっています。それは、しかしすべての薬にあてはまることです。漢方は単に症状だけでなく、総合的に全体を診て、体質も体力も診てあったものを飲めばこれほど効くものはないと思います。私は漢方だけ処方するわけでなく、西洋薬、漢方薬それぞれを患者さんにあったものを処方するようにしてい ます。漢方もまた変わってゆかねばならないと思います。中国では漢方の注射液も作られているようですが日本ではまだまだです。でも今後発展してゆくと思います。当院では、保険診療範囲内で処方しています。自費でいただくことはありません。

Q6 : 鍼,灸はどのような治療をするのですか?また費用は?

A6 : 鍼は長い針、またばんそうこうのついた丸い円皮針などを使いますが、保険の範囲内で診療を行い、消炎鎮 痛処置としては、120円以下、他に針の実費(1本20円)だけいただいています。それに、電気刺激、電気の  灸など利用し、約10分〜15分の治療ですが効果的に治療できるようにつとめております。鍼の痛みはほとんどありません。使い捨ての針ですので感染の問題もありません。

Q7 : 血圧が高い、薬をのむように言われたが、血圧の薬は一生のみ続けなければならないのですか?飲みたくないのですが。

A7 : まず、高血圧について説明しましょう。血圧は朝、昼、夜、寝ている間と変わり、また動いたりしても絶えず変わり同じではありません。安静にして座位で(でも臥位でもほとんど変化ありませんが)、上(収縮期血圧)が130以上、下(拡張期血圧)が85以上を高血圧といいます。右左でも違うことがありますので両方計ってみてください。高いほうで測定してください。自動血圧計を買うと説明は左腕でやるようになっていることが多いのですが両方測定することが大事です。

また年齢により変わります。65歳以上では上が140以下、下が90以下が、血圧を下げる目標と日本ではなっています。昔より正常範囲がさがりました。心臓が悪い、脳梗塞、出血を起こしたり、糖尿病があるという場合はもっとさげる必要があることもあります。薬を必ずしも一生のみ続けなければならないことは、必ずしも言えません。昔成人病、今は生活習慣病というのですが、仕事が忙しい、寝不足が続きストレスが多い、宴会が続いたり、しょっぱいものが好き、おいしいものが好き、タバコもやめられず運動もしない、というような場合は生活習慣を改善できれば血圧が下がる場合もあり、薬を必要としないこともあります。今年から特定健診が始まり積極的支援という方法もあります。でも今忙しくて、なかなか改められないときは薬をのんだほうが良いときがあります。そのままほっておいて倒れる場合もあるのですから。上が正常で、下の血圧が95くらいでも倒れた方がおられます。また色々気になりすぎる人ははかりすぎて血圧ノイローゼになりかえってストレスが増しかえって血圧が上がることもありますので、その場合は医者にまかせてください。それから、最近は薬の組み合わせも考えねばなりません。漢方薬に含まれる成分でも血圧があがる場合もあります。甘草、人参などです。薬局で安易に漢方薬を買うのも気をつけてください。
 また、あまり血圧にこだわり、じっとしているのもまずいです。運動して心臓を動かし血圧を上げるのも大事なのです。 歩くときも1,2,3,4と数を数えながら息を吸ったり吐い たりしながら両肘を曲げて歩いてください。何も出来ないときは腹式呼吸でお腹を引っ込めながら息を吸ったり吐いたりしてください。これは寝るとき、夜中目が覚めたとき、朝起きたとき布団のなかでもできますので、おこなってください。

Q8 : 糖尿病といわれました。薬を飲んで食事も気をつけているのに良くなりません。どうしたらよいでしょう?

A8 : 昔にくらべ今はおいしいものが、あふれかえり、便利な世の中になり運動量も減っています。好きなものを食べたいだけ食べられないのは、辛いですね。膵臓から出されるインシュリンが少なくて注射をしなければならない人もいますが、そのようなかたは少ないです。取るカロリーが多すぎ、使うカロリーが少なくて膵臓で出されるインシュリンが追いつかないことが多いのです。野菜を多くして、肉、油物を控え、運動量を増やすことなのですが口ではいうのは簡単ですがなかなか大変だと思います。人との付き合いもあるし。でもあきらめないでください。少しずつでも食べる量を加減しているとそれに身体が慣れてゆきますから必要としなくなるのです。ストレスも食欲を増すことになるので、ゆっくり息を吐くヨガなども心を落ち着けるのに良いと思います。また一口に野菜といってもかぼちゃ、じゃがいもはカロリーが多いので気をつける必要があります。大変ですがあきらめないでください。きっと良くなりますから。

Q9 : 高脂血症です。食生活はかわらないのに何故でしょう?

A9 : 高脂血症というのも色々あります。いわゆる生活習慣病で、飲みすぎ食べ過ぎの場合、腎臓、甲状腺の病気 で高くなるものもあります。女性の場合は女性ホルモンがすくなくなる、更年期で高脂血症になることもあります。そのような時に女性ホルモンをのむと良くなるのですが、乳がんの危険性も増すので私はあまりおすすめしません。ある程度薬をのんだほうが良いと思います。なぜならほっておくと動脈硬化が増し血管の詰まりにつながってゆくからです。

Q10 : 肥満といわれたのですが。

A10 : 一口に肥満といっても難しいです。今は健康診断で身長から単純に計算しているのですから、本当は体脂肪を調べるほうが正確だと思います。筋肉のついているひとで体重が多い場合もあります。検査をして血液検査も正常、脂肪も高くない、糖尿病もない、動脈硬化もないという場合は肥満度で20%までは無理にやせろと私は言いません。南太平洋の人々でたろいもを主食にしていた時は皆さん正常な肥満だったそうです。でも、西洋文明が入り食生活も変わったところいわゆる成人病が増えたそうです。東洋では食事も医療の一部なのです。
 ご飯、味噌汁、魚、煮物、おひたし、など良いのです。カレーもインドでは体調にあわせ、香辛料を変えるそうです。漢方薬のなかには、生姜など普段食事に含まれているものも多いのです。ただし、和食は概して塩気が多いので関西風が基本です。

Q11 : 正常値とは?

A11 : 最近は基準値というようないいかたをします。個人差もありますがその範囲が一応健康なひとのデータをまと めてみるとそうなるという値です。健康診断をすると値が1高くても、低くても異常として報告されますが、即薬が必要というわけでもないのです。やはり全体の結果をみてということになると思います。肝臓も少し異常ありというときもB型、C型肝炎などがあれば薬をだすときもありますし、ださないで様子みるときもあるのです。

Q12 : 薬の副作用が心配で、薬を飲みたくない。

A12 : 確かにおしゃるとおりで、最近は良いお薬もたくさん出ているのですが、副作用や、薬どおしの組み合わせも問題になっています。医者もたくさんの情報を仕入れ常に気をくばっているのですが、やはり副作用がでたりすることもあります。副作用も出やすい人やぜんぜん大丈夫なひともあり難しいのです。漢方薬もしかりです。でも医者も努力しております。その点は御理解いただきたいとおもいます。そして、少しでも気になることがあれ ば連絡してください。
 もし連絡して対応がわるいようならば、医者が誠実に対応しないならば、そのほうが悪いのです。

Q13 : 医者により言うことが違う。

A13 : 100人の医者がいればそれぞれ考えは違うのです。薬の使い方にしてもさまざまです。手術にしても、したほ うが良いとか、まだしなくても良いとか色々です。最近は医療の現場でもあれこれ問題がでて、間違って別の患者に手術したとか、手術して元気だったのに医療ミスで亡くなってしまった、とか色々です。同じ医者として心痛いことが多いです。ですから、気になるのであれば、1箇所でなく、他の医者にかかるのも方法です。その場合できれば最初の医者に他にかかりたい旨お話になってください。医者は多少内心むっとすることがあっても、紹介状は書いてくれるはずです。もし書いてくれない、怒るような医者は人格的に問題があるのでよその病院に行ってよろしいと思います。でも、よそにかかるときも医者に連絡していただけると嬉しいです。だまって行かれると紹介状でも書くのにと悲しい気持ちになることもありますので。